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2008年 04月 29日
ディランのひねくれとトンガリのカッコよさ
GWの絶好のいい天気のバーベキュー日和!!!
にもかかわらず、今年の黄金週間の映画としてはちょっととかなり気になる映画が公開中

お目当てはこの映画!
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アカデミー賞監督のマーティン・スコッセッシのドキュメント 「NO DIRECTION HOME」それに65年のツアー・ドキュメントの「DON’T LOOK BACK」に続いて、
魅惑的なボブ・ディランの映画「I’M NOT THERE」

 「エデンより彼方に」のトッド・ヘインズ監督が5年ぶりに撮るりあげたのが、ボブ・ディランの激動の半生を映画化した音楽伝記ドラマ。

ボブ・ディランのさまざまな側面をフィーチャーした6人のディランが登場して、演じ分けるという実験的なスタイルのようで、あのミシマの戯曲「サド伯爵夫人」のようでもあり、かなりの舞台的要素を感じる構成。

それでも実在のボブ・ディランというところがミソかもで、映画は、6人の主人公が、
それぞれ別の人格と別の名前をもって登場して、それぞれにディランのエピソードを
演じ分けていて、これがなかなかの個性派ぞろいで、しかもディラン自身のそれと
重なり合う瞬間が、なによりもボブ・ディラン的な世界が成立しているのが見ものです。

なかでも、女優ケイト・ブランシェットがこの役でいろいろな女優賞を獲得しているのも
見もの!それにジュリアン・ムーアのジョン・バエズも・・・
 
もともとスコッセッシのドキュメントを見ても、素顔の発言や本質を見せないディランは、
この映画の登場人物のように自分自身を演じ分けることによって、何かしらの武装をして
自分を描いてきたのかもしれなくて、トッド・ヘインズの映画の手法こそボブ・ディランの
本質がユーモアに満ちた世界があるようにも見えます。

見たあとにこの2本のDVDを見るとさらにオモシロイかもです
ディランのひねくれとトンガリのカッコよさ_e0142224_16301259.jpg


by masoon3go | 2008-04-29 15:50 | MOVIE


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